箱根十七湯
〜箱根が持つ天与の恵み〜

木賀

木賀温泉の歴史は古く、12世紀末、鎌倉幕府の将軍源頼朝に仕えた木賀善司吉成が、重病を癒したという伝説にまでさかのぼります。江戸時代には箱根七湯の一つに選ばれ、湯本、塔之沢、宮ノ下とともに徳川将軍家への献上湯にも選ばれました。献上湯は、主に妊娠を願う側室の湯沐みに用いられたと言われます。いわば折り紙付きの名湯だったわけですが、明治時代初め東京医学校(現東京大学医学部)に招かれていたドイツの医師ベルツ博士やフランスの軍人ルボン将軍らがこの地を愛するようになって、新道(現国道138号)沿いは亀屋、いせや、松坂屋などが軒を連ねるほどの繁栄を示しました。木賀は、何かと将軍たちに縁の深い湯と言えるでしょう。
国道138号の八千代橋を過ぎると、すぐに木賀温泉地区に入ります。周辺は新緑と紅葉の頃が特に美しく、木賀不動からルボン将軍碑付近は格好の散策コースになっています。

~将軍たちにゆかりの湯~

【温泉帯水層のはなし】
 木賀温泉には比較的湯温の低い自噴温泉が湧いていて、ボイルアップしたお湯が地区内外の施設に供給されています。自噴温泉は、強羅温泉帯水層の一部が地表に出たものです。この帯水層は、早雲山と大涌谷を囲むように幾筋もの高温塩化物泉の流れを作っています。ただ、木賀付近では200~250mほど掘れば帯水層に届くのに、標高の高い強羅駅付近では地表から350~400mも掘らなければなりません。温泉を掘る場合、それらさまざまな条件を考えながら最適なスポットを選ぶことが求められています。

【泉質】単純温泉、アルカリ性単純温泉、ナトリウム─塩化物泉(弱食塩泉)、ナトリウム・カルシウム─塩化物・炭酸水素泉(含土類弱食塩泉)など
【源泉総数】10
【泉温】20〜80℃  
【湧出量】605ℓ/min

【アクセス】
箱根湯本から湖尻・桃源台行きバスで「木賀の里」下車

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