箱根十七湯
〜箱根が持つ天与の恵み〜

堂ヶ島

堂ヶ島温泉は、宮ノ下付近の国道1号から早川の渓谷へ下った谷底にあります。江戸時代には5軒あった湯宿も現在は1軒。この温泉は、夢窓国師(1275~1351)が開いたといわれます。臨済宗の黄金時代を築いた国師は、後醍醐天皇や足利尊氏からも信仰を受け、政治や文化に大きな影響を及ぼした名僧です。
渓谷に近いところでは、十七湯で堂ヶ島温泉に優るところはありません。遊歩道や橋から「木の葉隠れの滝」や早川の流れを間近に眺めることができます。車の入れない無垢な自然と五感で接するとき、心身の奥底から浄化されるような神秘的な時間が訪れます。

~名僧ゆかりの幽玄な秘湯~

【夢窓国師】
 夢窓国師(僧名:夢窓疎石)は、鎌倉時代、禅の文化を庭園という形で表現した人としても有名です。いわば日本庭園の父と言ってもいいでしょう。京都の西芳寺(苔寺)や天竜寺、臨川寺などは国師が残した傑作です。修業時代を鎌倉の浄智寺で過ごしたことで、箱根になんらかの縁があり、堂ヶ島での閑居に至ったと考えられます。堂ヶ島の景観が国師に強いインスピレーションを与えたとしても、ちっとも不思議ではありません。明治時代の写真に、自然の庭園といった堂ヶ島の面影がうかがえます。

【泉質】ナトリウム─塩化物泉(弱食塩泉)、ナトリウム─塩化物・硫酸塩泉(含芒硝弱食塩泉)など
【源泉総数】5
【泉温】56〜81℃  
【湧出量】361ℓ/min

【アクセス】
箱根湯本から箱根登山鉄道で22分「宮ノ下」下車
箱根湯本から湖尻・桃源台・元箱根方面行きバスで「宮ノ下」下車

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