箱根十七湯
〜箱根が持つ天与の恵み〜

小涌谷温泉
~名所に彩られた小粋な温泉~

小涌谷温泉は、湯煙が立ち上がる“大地獄(大湧谷)”に対して“小地獄”と呼ばれていました。江戸時代に発行された『七湯の枝折』には「地ーめんに熱し巌の間より泥湯玉きりにゆる」などと、地獄に似たさまが描かれています。小涌谷と改名されたのは明治天皇が行幸された明治6年(1873)のこと。以来、小涌谷温泉として本格的に開発が進みました。昭和に入って温泉開発が加速され、孔井の位置によって湯温や泉質の異なる多種の源泉が湧き出しました。
三河屋旅館は120年の歴史を持ち、小涌谷温泉を語る上では欠かせません。初代が小地獄の噴泉を導いて温泉浴場を開いたのが始まりです。中国革命の父と呼ばれる孫文もかつて宿泊したことから、その思い出と残した書を慕って訪れる中国、台湾からの来客は少なくありません。三河屋の周辺は、つつじの名所「蓬莱園」や地下水のしみ出る千条(ちすじ)の滝、浅間山と早雲山の稜線などが美しく、幽玄な風景を味わうことができます。



蓬莱園(ほうらいえん)

小涌谷の蓬莱園には、大正時代に東京・大久保からたくさんのつつじが移植されました。園内は無料開放され、自由な散策が楽しめます。全国から集められた数十種類のつつじやさつきが、その美しさを競い合うのです。

千条(ちすじ)の滝

蓬莱園から5、6分渓谷の方に下れば、千条(ちすじ)の滝にたどり着きます。切り立つ岩肌から細い糸状の滝が幾筋も流れ落ち、水量の豊富な季節には、その音とともに癒しを感じる風景が楽しめます。

箱根小涌園ユネッサン

10種類以上楽しめる水着エリア「ユネッサン」と、庭園露天風呂等個性的なお風呂が楽しめる裸エリア「森の湯」がある温泉テーマパーク。マッサージ、レストラン、買い物も楽しむ事ができ、宿泊施設併設しているためそのまま滞在できる、まさに一大温泉アミューズメントスポット。



温泉の特徴

泉質 単純温泉、アルカリ性単純温泉、ナトリウム─塩化物泉(弱食塩泉)、ナトリウム─塩化物・硫酸塩・炭酸水素泉(含芒硝重曹弱食塩泉)
源泉総数 22
泉温 40〜96℃
湧出量 1,819ℓ/min



アクセス

箱根湯本から箱根登山鉄道で30分「小涌谷駅」下車



小涌谷温泉の施設

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