花咲く箱根へ
ラリック美術館
アール・ヌーヴォーとアール・デコの時代を駆け抜けた宝飾とガラス工芸作家、ルネ・ラリック。
彼の生涯を綴った「箱根ラリック美術館」は、自然とアートが響きあう心豊かになれる場所。
ラリックがこよなく愛した草花や、四季折々に表情を変えるガーデン。
小川から流れるそよ風をうけながら極上の休日をお楽しみください。
スイレン
ピンクや黄色の花を咲かせるスイレンの池は、朝夕で違った姿を見せます。朝は花を開き、日が暮れるにつれてゆっくりと閉じていきます。水面いっぱいに広がる葉の上には、時折セキレイなどの小鳥が歩き回り野鳥と花々の共演も見られます。当館一押しです。
香水瓶「エレーヌ」
一輪の蓮の花をかたどった美しい香水瓶。つや消し加工により、柔らかな光を反射する花弁がまるで雨露をたたえているかのよう。
美術館内のサロン・ド・サラから見ることが出来る睡蓮とともにどうぞお楽しみください。
展示コーナー
ガラスの階段を登り2階展示室を進むと、床から天井までそびえ立つ4本のケヤキの巨木に出会います。抱えきれない太さの幹は展示ケースになっており、箱根ラリック美術館屈指のコレクションをその中に収め、作品とともに圧倒的な存在感で待ち受けます。
チョーカーヘッド「キク」
日本を象徴する花、菊をデザインしたチョーカーヘッド。枠いっぱいに広がる菊を様々な角度から描いている。誰も見たことのないジュエリーを目指したラリックにとって、日本の植物は、新たなアイデアの源泉であった。
アジサイ「アナベル」
美術館に続くブリッジの両脇にはアジサイ「アナベル」が咲いています。白から淡いグリーンの繊細な色合いが魅力です。雨に濡れた姿も美しく、木漏れ日の下でも爽やかに咲き誇り、入館される皆様を迎えます。
ベッドサイドランプ「日本の林檎の木」
「日本の林檎の木」とタイトルがついたベッドサイドランプ。アーチ状の重厚な蓋の部分は、日本刀の鍔をモチーフにしている。垂れ下がる枝に咲く花が、ボディに仕組まれた照明によって浮かび上がるように照らし出される。光を装飾に使用したラリックならではの作品。
香水瓶「クレールフォンテーヌ」
ルネ・ラリックが愛した花、スズランがモチーフの香水瓶。
家族と過ごした思い出の地、「クレールフォンテーヌ」と名付けられたこの作品には、ラリックの幸せな記憶が刻まれている。
サロン・ド・サラからの風景
美術館の1階を見終えると、美しい庭を眺められる部屋に辿り着きます。橋の架かった池は季節の移ろいとともに桜や藤、スイレンといった花々に囲まれ、新緑から紅葉に至るまで装いを変えつつ作品鑑賞のひとときに彩りを添えます。