求人磨き上げ勉強会を開催!

働く人の想いに寄り添い、採用競争力をアップ!
~求人原稿ブラッシュアップ勉強会レポート~

「箱根で働くこと」の魅力を、もっと効果的に伝えたい!
 
そんな思いを持つ箱根の企業を対象に「求人原稿ブラッシュアップ勉強会」を2025年9月25日に開催しました。
講師は、株式会社インディードリクルートパートナーズで地方創生プロデューサーを務める須田章太郎さん。
求人原稿の作成を通して、箱根の企業が採用競争力を高めるヒントが見えてきました。
 

働きたい人に合わせて「仕事をつくる」

魅力的な求人原稿は、まず現在の経営課題から「どんな人が必要か」を洗い出し、その人たちのニーズに合う「仕事をつくる」ことから始まると、須田さんは言います。
 
箱根では、働く人のライフスタイルに合わせてスキマ時間を活用できる“プチ勤務”(短時間勤務)を推進しています。
例えば「旅館のフロント業務」を一括りにするとマルチタスクが求められ、プチ勤務希望者には敬遠されがちです。
 
そこで業務を細分化し、未経験でも取り組みやすい短時間の業務に切り出します。
具体的には「繁忙時間のチェックイン・チェックアウト対応」「予約情報の入力」「口コミ返信」などです。
こうすることで、「それならできる!」と思える人が増えるというわけです。
 
須田さんからプチ勤務についてのレクチャーを受けた後は「仲居が不足しており、ハローワークに求人を出しても応募が少ない」という事例をもとに、プチ勤務の仕事をつくるワークを実施しました。
参加者はまず業務を切り出し、各業務に「難易度の高低」「対人コミュニケーションの有無」「時間の自由度」といったラベルを付与。
同じ能力や志向性の業務を2~4時間単位で束ね、プチ勤務の求人情報に仕立てていくプロセスを学びました。
 
参加者は頭を悩ませつつも、合間には事業者のリアルな悩みが飛び出し、須田さんとのやり取りも盛り上がっていました。
 
 

人材と企業をつなぐキーワードは「共感の接点」

業務の整理とプチ勤務の仕組みづくりを終えたら、いよいよ求人原稿の作成です。
書く前に大切なのは、まずターゲットを明確にすること。職務経験や知識といった「スキル要件」と、価値観や性格といった「タイプ要件」の二軸で、求める人物像を描いていきます。
次に、自社の魅力を言語化して整理します。会社・業界、仕事、職場環境、制度・待遇という4つの観点から魅力を抽出し、丁寧にまとめていくことがポイントです。
 
自社の魅力を整理できたら、次はその魅力を“誰にどう伝えるか”を考えます。
求職者には必ず「困りごと」や「ニーズ」があります。たとえば、前職で人間関係に悩んだ人なら、次はコミュニケーションの良好な職場を求めるはず。
そんな求職者のニーズと自社の魅力が重なる部分、それが「共感の接点」です。ターゲットが共感できるポイントを求人原稿に落とし込むことが大切だと、須田さんは話しました。
 
その後のワークでは、前半でつくった仕事内容をもとに求人原稿を作成。
ターゲットの明確化から、その人が「働きたい」と思えるような記載内容やアピールポイントを考えていきました。
 
須田さんは最後にこうまとめます。「ターゲットを決め、その人ってどんな人だろう?と想像を膨らませて、その人の心に届く表現を考えることが大事です」
 
単に“働いてほしい”ではなく、“働きたい人の想いに寄り添う”
箱根の企業が培ってきたホスピタリティが、採用競争力を高める大きな力にもなりそうだと感じられました。
 
はこワク編集担当
 

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お問い合わせ先:箱根DMO 戦略推進部 大石 (h.oishi@hakone.or.jp)