箱根十七湯
〜箱根が持つ天与の恵み〜

大平台

急峻な塔之沢と宮ノ下の間にあり、比較的平坦なところから付いた地名が“大平台”。江戸時代は、挽物玩具や盆、箱などの「箱根細工」を作る木工の里として栄えました。ここに宮ノ下から温泉が引かれたのは、昭和26年(1951)の共同湯「姫之場」からです。住民の憩いの場としてスタートした温泉で、家庭的な雰囲気を今に伝えています。その後、大平台でも源泉が掘られました。「姫之湯」の駐車場脇にある「美肌の滝」から流れる温泉は、持ち帰り用に有料で分けてもらえます。また、かつて豊臣秀吉が茶の湯に使い、旧街道を行く旅人の喉を潤した名水「姫の水」も湧いています。この水を用いたのが「姫之湯」の名の由来なのです。
 大平台は花々の美しさが自慢の一つです。春には地区の鎮守である山神神社のしだれ桜が咲き乱れ、「大平台温泉まつり(4月16・17日)」が開催されます。また、初夏から初秋までは町中があじさいで埋めつくされます。箱根登山鉄道沿いの「あじさいの小径」がおすすめです。

~あじさいのように家庭的な温泉~

【箱根登山鉄道にゆられて】
 箱根登山鉄道は、大正8年(1919)に開通したわが国で唯一の本格的山岳鉄道です。小田原-強羅間15kmを結び、とくに山岳部では四季折々変化に富んだ景観を楽しめます。トンネルや鉄橋、あじさいの小径、銭洗弁天など、目に飛び込むものすべてが新鮮。気ままに乗って、気ままに降りる自由な旅ができます。1m走る間に8cm登る急勾配の地点もあり、大平台駅の前後3カ所ではスイッチバック方式の運転が行われています。

【泉質】アルカリ性単純温泉、ナトリウム─塩化物泉(弱食塩泉)、ナトリウム─塩化物・硫酸塩泉(含芒硝弱食塩泉)など
【源泉総数】8
【泉温】50〜63℃  
【湧出量】532ℓ/min

【アクセス】
箱根湯本から箱根登山鉄道で14分「大平台」下車
箱根湯本から湖尻・桃源台・元箱根方面行きバスで「大平台駅」下車

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